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大人ニキビは洗いすぎず適切にケアしよう
思春期を過ぎてから、あごや口元、フェイスラインなどにニキビが繰り返しできることはありませんか。一般的に、成人以降に見られるニキビは「大人ニキビ」と呼ばれています。
ニキビができると、「顔が汚れているのでは」「皮脂をしっかり落とさなければ」と考えがちです。しかし、ニキビは不潔だからできるとは限りません。何度も洗顔したり、スクラブで強くこすったりすると、肌への負担になる場合があります。
大人ニキビのスキンケアでは、適切な洗顔、保湿、紫外線対策を基本にし、ニキビを触ったりつぶしたりしないことが大切です。この記事では、毎日のスキンケア方法と化粧品の選び方、医療機関へ相談したい目安を解説します。
大人ニキビとは?
成人以降に見られるニキビの通称
ニキビは、医学的には「尋常性痤瘡」と呼ばれる皮膚の病気です。毛穴の出口が詰まり、皮脂がたまることから始まり、炎症が起こると赤いニキビや膿を持ったニキビになる場合があります。
「大人ニキビ」は病名ではなく、成人以降にできるニキビを表す一般的な呼び方です。あご、口元、フェイスラインなどに見られることがありますが、額や頬などにできる場合もあります。
複数の要因が関係することがある
大人ニキビには、皮脂や毛穴の詰まりだけでなく、ホルモンバランス、睡眠、ストレス、肌の乾燥、化粧品、摩擦など、複数の要因が関係することがあります。
ただし、原因を一つに決めつけることはできません。「睡眠不足だけが原因」「甘いものを食べたからできた」などと自己判断せず、肌状態や生活習慣を全体的に確認しましょう。

基本1:洗顔は朝と夜の1日2回を目安にする
洗いすぎは避ける
ニキビが気になると、皮脂を落とすために一日に何度も洗顔したくなるかもしれません。しかし、繰り返し洗顔すると乾燥や刺激につながる可能性があります。
基本的には、朝と夜の1日2回を目安に洗顔料を使って洗います。運動後などに汗をかいた場合は、肌を強くこすらず、必要に応じてぬるま湯で洗い流しましょう。
洗顔料をよく泡立てる
洗顔前に手を洗い、顔をぬるま湯で軽く濡らします。洗顔料を十分に泡立て、額や鼻など皮脂が気になる部分から泡をのせましょう。
指でニキビをこすらず、泡をクッションにしてやさしく洗います。髪の生え際、フェイスライン、あごの下は洗顔料が残りやすいため、ぬるま湯で丁寧にすすいでください。
スクラブで強くこすらない
スクラブ入り洗顔料や角質ケア用品を使えば、ニキビが早く目立たなくなるとは限りません。赤みや痛みがある部分をこすると刺激につながる場合があります。
角質ケア用品を使用するときは、商品の使用頻度を守りましょう。使用後に乾燥や刺激を感じる場合や、炎症のあるニキビが多い場合は使用を控えてください。
基本2:メイクはその日のうちに落とす
メイクの濃さに合ったクレンジングを選ぶ
メイクをした日は、クレンジングでファンデーションや日焼け止めを落とします。オイル、バーム、ジェル、ミルクなどから、その日のメイクを無理なく落とせる商品を選びましょう。
洗浄力が穏やかすぎる商品で落ちにくいメイクを何度もこするより、短時間でなじむクレンジングを使ったほうが、摩擦を抑えやすい場合があります。
オイルクレンジングが必ず悪いわけではない
「ニキビにはオイルクレンジングを使ってはいけない」といわれることがありますが、オイルタイプだから必ずニキビができるとは限りません。
肌との相性や商品の処方、使用方法によって異なります。適量をやさしくなじませ、必要に応じて乳化させてから丁寧にすすぎましょう。
ダブル洗顔が必要かどうかは商品によって異なるため、パッケージに記載された使用方法を確認してください。
基本3:ニキビがあっても保湿を行う
皮脂が気になっても保湿は必要
ニキビがあると、乳液やクリームの油分を避けたくなるかもしれません。しかし、洗顔後の肌が乾燥したままだと、つっぱりや刺激を感じやすくなります。
洗顔後は化粧水で水分を補い、乳液や保湿剤を使って肌を整えましょう。べたつきが苦手な場合は、軽い使用感の乳液やジェルタイプなどが選択肢になります。
部位によって量を調整する
顔全体に同じ量を塗る必要はありません。乾燥しやすい頬や口元には丁寧になじませ、皮脂が気になる額や鼻は薄めにするなど、部位ごとに量を調整しましょう。
ニキビの上に化粧品を厚く重ねたり、強く塗り込んだりしないようにします。清潔な手で、肌を包み込むようにやさしくなじませてください。
基本4:ノンコメドジェニック表示を確認する
毛穴が詰まりにくいことを確認した商品の目安
ニキビが気になる人は、化粧水、乳液、日焼け止め、ファンデーションなどを選ぶ際に、「ノンコメドジェニックテスト済み」と表示された商品も選択肢になります。
ノンコメドジェニックテストは、ニキビの初期段階にあたるコメドができにくいことを確認するための試験です。ただし、テスト済みの商品でも、すべての人にニキビができないことを保証するものではありません。
油分の有無だけで決めない
「オイルフリー」と「ノンコメドジェニック」は同じ意味ではありません。油分を含まない商品でも肌に合わない場合があり、油分を含む商品でもノンコメドジェニックテストが行われている場合があります。
表示だけでなく、使用感、保湿力、落としやすさなども確認しましょう。初めて使う商品は、一度に複数取り入れず、一つずつ試すことが大切です。
基本5:日中は紫外線対策を行う
肌状態に合う日焼け止めを選ぶ
朝のスキンケアでは、保湿後に日焼け止めを使用します。屋外で過ごす時間や活動内容に合わせてSPF・PAを選びましょう。
ニキビが気になる人は、ノンコメドジェニックテスト済み、低刺激設計、石けんで落とせるタイプなどの表示も比較する際の目安になります。
日焼け止めによって乾燥を感じる場合は、先に保湿を行いましょう。塗るときはニキビをこすらず、顔の数か所に置いてやさしく広げます。
大人ニキビが気になる人の朝のスキンケア
- 洗顔料を泡立ててやさしく洗う
- ぬるま湯で十分にすすぐ
- 清潔なタオルで水分を押さえる
- 化粧水をやさしくなじませる
- 乳液や保湿剤で肌を整える
- 日焼け止めをムラなく塗る
- 必要に応じてメイクをする
朝は皮脂を落としすぎないように注意しながら、肌を清潔に整えます。タオルで顔をゴシゴシ拭かず、軽く押し当てて水分を取りましょう。
大人ニキビが気になる人の夜のスキンケア
- メイクをした日はクレンジングで落とす
- 商品に応じて洗顔料で洗う
- 洗顔料が残らないようにすすぐ
- 化粧水を顔全体になじませる
- 乳液や保湿剤で肌を整える
- 医薬品を使用している場合は指示された方法に従う
皮膚科で処方された医薬品を使っている場合は、塗る順番や回数について医師や薬剤師の指示に従ってください。自己判断で使用量を増減したり、市販の美容アイテムを重ねたりしないようにしましょう。
ニキビがあるときのメイク方法
メイクを必ず中止する必要はない
ニキビがあるからといって、必ずメイクを中止しなければならないわけではありません。ノンコメドジェニックテスト済みなどの表示を確認し、肌に合う商品を薄く使用しましょう。
ニキビを完全に隠そうとして、ファンデーションやコンシーラーを何度も重ねると、クレンジング時の負担も大きくなります。ベースメイクは薄めにし、必要に応じてアイメイクやリップメイクへ視線を集める方法もあります。
メイク用品を清潔に保つ
パフ、スポンジ、ブラシは皮脂や化粧品が付着しやすいため、定期的に洗い、十分に乾かしてから使用しましょう。汚れた道具を長期間使い続けることは避けてください。
指で取るタイプの化粧品は、清潔な手で使用します。容器にスパチュラが付属している場合は、スパチュラを使いましょう。
避けたい大人ニキビのNG習慣
ニキビを触る・つぶす
ニキビが気になると、無意識に触ったり、指でつぶしたりしやすくなります。ニキビをつぶすと炎症が強くなったり、跡が残ったりする可能性があります。
自己流で角栓を押し出すことも避けましょう。医療機関で行われる処置と、自宅で指や器具を使って押し出すことは異なります。
一日に何度も洗顔する
ニキビは不潔だからできるわけではありません。何度も洗顔したり、洗浄力の強い商品を重ねたりすると、乾燥や刺激につながる場合があります。
前髪やマスクでニキビをこする
前髪の毛先やマスクが繰り返し触れると、ニキビへの刺激になることがあります。自宅では髪をまとめる、マスクのサイズや素材を見直すなど、摩擦を減らす工夫をしましょう。
特定の食品を一律に禁止する
チョコレートや脂っこい食品などを食べたことだけが、ニキビの原因になるとは限りません。特定の食品を一律に禁止するのではなく、主食、主菜、副菜を組み合わせた食事を心がけましょう。
特定の食品を食べた後に繰り返し変化を感じる場合は、食事内容と肌状態を記録し、医師などへ相談してください。
生活習慣で見直したいポイント
睡眠時間と生活リズム
睡眠不足や不規則な生活が続くと、肌の調子が変化することがあります。睡眠時間だけでニキビが改善するとは限りませんが、できる範囲で就寝・起床時間を整えましょう。
顔に触れるものを清潔にする
枕カバー、フェイスタオル、メイク用品など、顔に触れるものを清潔に保ちます。枕カバーは定期的に交換し、洗顔後は清潔なタオルを使用しましょう。
ストレスをため込まない工夫をする
仕事や生活上のストレスを完全になくすことは難しいものです。軽い運動、入浴、趣味の時間など、自分が続けやすい方法で休息を取り入れましょう。
皮膚科へ相談したいタイミング
ニキビは化粧品だけで治療するものではありません。次のような場合は、セルフケアを続けるだけでなく、皮膚科などの医療機関へ相談しましょう。
- 赤みや痛みのあるニキビが増えている
- 膿を持ったニキビやしこりがある
- 同じ場所に繰り返しできる
- ニキビ跡や色の変化が気になる
- 市販品を使って刺激が出た
- 数週間お手入れを見直しても状態が変わらない
- ニキビに似た症状か判断できない
ニキビには医療機関で受けられる治療があります。炎症が強くなる前に相談することで、適切な対応を始めやすくなります。

まとめ:やさしい洗顔と保湿を基本にしよう
大人ニキビが気になるときは、朝と夜の1日2回を目安にやさしく洗顔し、洗顔後は肌状態に合った化粧水や乳液などで保湿しましょう。日中は紫外線対策も行います。
化粧品を選ぶ際は、ノンコメドジェニックテスト済みなどの表示が一つの目安です。ただし、表示があっても、すべての人にニキビができないわけではありません。
ニキビを触る、つぶす、何度も洗うといった習慣は避け、シンプルなお手入れを続けてください。赤みや痛み、膿を持ったニキビなどがある場合は、化粧品だけで対応しようとせず、皮膚科へ相談しましょう。

